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 金谷元名線〜高宕線(千葉県)
   
'03.02.02 レポート014

 小雪ちらつく房総の林道ツーリングは素堀トンネルめぐりの様相に
冬でも最も寒いこの時期、ランドローバー&林道仲間の「ほるまっち」さんからお誘いの連絡が・・・
ここはやはり、雪知らずの地元、房総の林道へ。
しかしながら、この日は朝からめっぽう冷え込んでいる上に、何やら空模様も怪しい限り。それでも元気に行ってきましたよ。
林道メニューは特に現況が気になるところを中心に、なかなか楽しいツーリングでした。それにしても、房総には素堀のトンネルが多いです。この日もいくつ通ったことでしょうか?
(なお、「ほ」さんとキリンさんにも写真のご提供をいただきました。ありがとうございました。)

●実走コース
省略 → R127 → 【林道金谷元名線】+【林道竹岡線】→ 県道89/182 → 【林道保田見線】【林道鹿原線】 【林道志駒線】・【林道田取線】→ 県道88 → 【T秘境】→ 【林道高宕線】 → 白壁の湯 → 省略
●データ
金谷元名線
全線通行可・ダート約7.1km
TM(関東/以下同じ)19-C-2〜3、未掲載
(富津市金谷から鋸山の東裏を回って保田まで)
Up、Downはあるが、路面は全線イージー
東京湾越しに三浦半島、すぐ近くには鋸山が見渡せる
眺望の効く景観のよいルート

竹 岡 線
全線通行可・ダート約2.5km
TM19-C-2、未掲載
(上記1のダート3.1km地点から右折、館山道富津竹岡IC近くまで)
金谷元名線から、ずっと下りの道、
路面はマディですべりやすく、大形4駆はギリギリの幅員
最下部に素堀のトンネルあり、
金谷元名線とセットで、楽しいルート
保田見線 全線舗装
TM19-D-2、未掲載
周辺は水仙の花の宝庫
鹿 原 線 全線舗装
TM19-D-2、未掲載
志 駒 線 工事通行止('03.03.15まで)
TM19-E-2、未掲載
ダート始まりすぐ、1つ目の素堀トンネルで通行止め
入れればピストン片道1.5kmで素堀トンネルの四連発あり
田 取 線 全線通行可・ダート約2.5km
TM19-E-2、路線のみ表示
全体に明るく、幅員もあって走りにくい感じではないが
以前より、かなり路面が荒れてきた。
高 宕 線
全線通行可・ダート約2.2km
TM19-F-1、掲載あり
久しく通行止めであったが再開通!
沢沿いでフラット、路面はマディ、素堀のトンネル多くとても楽しいルート。
ダート600mのピストン支線あり
T秘境 昨年アプローチが崩落したが、補修完了し進入可能となっていた。


(1)林道金谷元名線
参加車はおなじみのビアリッツブルーのDISCO、「ほ」号ラトランドレッドの110、「キリン」号、そして、私の「代官」号。
3台で君津市内のコンビニに集合し、まずは、房総林道を西端からということで、東京湾フェリー発着の金谷から入山です。
(2)
R127から館山道・富津金谷ICに向かい、このトンネル手前を左折すると金谷元名線です。
(3)
海から見て鋸山の後ろを巻いてくるルートなので、全体でいえば前半上り、後半下りとなります。
路面は前半の約2kmが工事用車両も通るジャリ道で、以降も締まっていて幅員もあるので、かなり走りやすい道です。
(4)
全体に渡って景観も優れています。
前半の道からは、南にこのように
鋸山が望まれます。
千葉県唯一の
ロープウェイのある山ですよ。
また、西方向には東京湾・浦賀水道を挟んで
三浦半島もすぐそこに見えます。
(5)竹岡線への分岐点
ここが竹岡線の分岐です。分岐点は広くてすぐわかります(左が金谷・右が竹岡・手前は保田へ至ります)
(6)林道竹岡線
初めは、割と急勾配で下って行きます。また、幅員も徐々に軽四クラス向きに!
これは、大きめなLR車にはなかなか辛いところです。
(7)
かなり高度が下がってくると、路面がじめじめしてきます。いや、この日はややヌルヌル状態。
幅員が車両ギリギリ一杯で、ヌルヌル、かつ右側が段差で沢へ落ち込んでいるので、見た目よりスリリングなのです。
(8)
そろそろ、この林道も終点ですが、最後にちょっと知られた手掘りトンネルが待っています。
(9)
これが、また狭いのなんの、110にキャリアとか付けてると入れません。
高さを測り見ながらそろそろと進みます。
(10)
これが、何か遊園地のアトラクションのようで楽しいんです。
(11)
キリン号も顔を出しました。
出口は高くて安心です。でも横は結構狭いんですよ。

トンネルを抜けると、道はあっけなくため池と墓地の間の「田舎の日常」な風景の中に出て終わります。
すぐ傍が館山道・竹岡ICです。
(12)
また同じルートを戻って上ります。右ハンドルだと、右一杯に寄って走るせいか、左の沢は下りのときみたいに怖くはありません。
(路面もやや右に傾いているので、ヌルヌルな路面と相まって、行きは結構怖かった。)
(13)
2台がいい感じで追いついてきます。
道は相変わらずヌルヌルでタイヤも右へ左へ取られます

こうして、金谷元名線に戻ると、また、のんびりしたルートが続きます。
(14)
林道の出口(鋸南町保田側の入口)はこのように広びろとした採石場の入口を保田側からみて左側になります。
(15)林道保田見線
さて、次は全線荒れ舗装の細道、保田見線です。
画像の場所が県道182からの入口で、ここから西(左)へ向かいます。
この場所から後方へ数百m戻ったところからは東に向かって林道山中線が走ります。走りすぎながら、ちらっと見たところ、今は通行止めになっていたようです(昨年は走れましたが)
ところで「保田見」は「ぼてみ」と読みます。こりゃ読めませんよね。安房地方にはけっこうこんな地名があったりします。
(16)
途中で山をお探しのハイカーの方と、しばし25,000図の検証後、LR車で走るには少々気が引ける、細く弱々しい、途切れ途切れの簡易舗装路を進みます。
舗装は舗装ですが、ダートと区別つかないくらいです。
この道にも、最奥部に3つの
素堀トンネルがあります。
(17)
ゆったりと周囲を見渡すと、この地の名産と聞いた覚えのある水仙の花が、いたる所に植えこまれています。
このあたりに住むと何か時間が止まったようでしょうね。
道はダートであるに越したことはありませんが、それだけを目的に走り歩いているよりも、こういったものにも風情を感じながら、のんびり走るのもいいものです。

富津市梨沢の集落を通って、それこそ完全な山中の舗装路である
林道鹿原線(これまた、「しっぱら」と読みます。難読ですね)を通って県道182へ戻ります。
(18)
さて、少々北上し右折すると2つの林道があります。
画像の三叉路で右が林道志駒線、左は林道田取線となります。

まずは、沢沿いで素堀トンネル四連発の志駒線へ進みます。
(19)林道志駒線
が・・・1つ目のトンネルであえなく通行止めです。
1000m先で工事中だそうです。
短いピストンですが、結構楽しい道なのに残念。
(20)林道田取線
やむを得ず、引き返して林道田取線へ進みました。
この道は、明るい開けた道で、以前の路面はかなりイージーだったと思いましたが、今回はそこそこ荒れておりました。昨年の夏か秋に大雨で土が流れたのでしょう。
まあ、走れないとか言うことは全くありません。
(21)
お腹の方もすっかり軽くなり、田取線の荒れた路面の揺りかえしで、キュウキュウ言い始めましたので、ここで昼食です。
ここは、昨年4月に110-clubのツーリングでも昼食を取りました。君津市民の森の一角です。

しかし、外でゆっくりしていると、寒さが骨身にしみてきます。それもそのはず、めったに雪も降らない房総に昼食を始めたとたんちらほらと白いものが・・・
そうこうしているうちに、どんどん降り始めました。
(22)
さてさて、キリン号の描いたアートです。
冬の沢沿いなどでは、地中の水分が出やすく、この日これまで走った道も結構マディでした。
ただいまスタッドレス装着中のキリン号、タイヤがマッドフラップよりちょっとはみ出てる分、キレイな弧を描き出していましたよ。
(23)悲劇だあ
とかなんとか、のんびりしたことを言っていたら、買ったばかりで、本番としては今日がはじめてのストーブOPTIMUSの8Rくんが役目を全うせずに・・・
いきなりパーツ取り寄せを要する事態となってしまいました。
かなしいぃぃぃ!

まだまだ、午後の部へ続きますよ〜


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